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「ちょっとだけ、誰かに教えたくなる」がコンセプト。

【TED】やる気に関する驚きの科学 ~本当に人にやる気を与えることは何か?~【#2】

www.ted.com

<概要>
ロウソクの問題というものがあります。(画像元:TED)
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上の絵を用いて、壁にロウソクを固定するにはどうしたらいいでしょうか。

※ちょっと立ち止まって考えてみましょう。
(下に答えあり)












答え:
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よく働いてもらおうとしたら、お金をたくさん出せばいいのではないか、
と考えると思います。
しかしそうすると、クリエイティブな答えは出てこなくなるのです。


アメとムチ、つまり外的動機づけが全く機能しないというわけではありません。
明確な答えがあるときは、報酬は機能するのです。


しかし現在、ルーティンワークではない仕事が増え続けています。
明確なルールがない仕事は増えているのです。

つまり、どんな業界でもロウソク問題は今後も増加していくのです。


あるアメリカの大学の実験で、
報酬レベルを大中小の3つ用意して、
様々な思考ゲームに挑戦させる、というものがありました。


決まり切ったことをするゲームでは報酬が多いほど早く終わるという結果に
なりましたが、

認知能力が少しでも必要なゲームになると、報酬は途端に邪魔になりました。


つまり、内的動機づけが必要なのです。
好きだから、面白いから、重要なことだから。

それは
①自主性
②成長
③目的

という言葉に集約されています。

実際の会社でも、このような動機付けに基づいたプログラムが行われています。

何でも好きなことをやって、一日の終わりに成果を発表しあう会社。

仕事時間の20%は、自分の好きなことに使っていいという会社。

完全結果主義で、とにかく仕事を成し遂げればいいという会社。

ほとんどの場合、生産性は上がります。


1990年代にMicrosoftはインターネット上の辞書を専門家の人に大金を払って
作ろうと考案しました。

しかしそれはあまりうまくいかず、

その後出てきた無償で製作させるという辞書がインターネット界を席巻しました。

Wikipediaという辞書です。


内的動機づけが、クリエイティブなものを作り出すためのやる気を与えるきっかけとなるのです。


<感想>
やる気がない、やる気がないと嘆いている人が多いこの社会。
そして生産性もあがっているのかわからない会社に疑問を抱いている人は相当の数いるのではないかと思います。


そんな時、なぜ学ぶのか?働くのか?
ということを考えて生きることが、やる気につながるのではないかと思います。

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